実績紹介

サン設計事務所の想いが詰まったプロジェクトストーリー
幼保連携型認定こども園しののめ幼稚園
ProjectStory02

幼保連携型認定こども園
しののめ幼稚園

業務:設計・監理 構造:鉄筋コンクリート造 地上3階
竣工年:2021年5月 規模:906m²
発注者:学校法人 月寒キリスト教学園 所在地:札幌市豊平区
概要:定員60名、規模は教会含む

設計コンセプト

敷地は、南・東・北の三方を道路に囲まれており、東側向いには、月寒資料館緑地があり豊かな緑が広がっています。

建物の長辺を月寒資料館緑地に面して配置し、建物内から緑豊かな景観が眺められような計画としました。車通りの少ない北西側に園庭と保育室を配置し、保育室の間口を園庭に向けて広く取り、日当たりの良い明るい保育室となるよう配慮しました。
アプローチをこども園を東側、教会を南側に分けて設け、建物を見る方向によって、こども園と教会でそれぞれ印象が異なるような外観計画としました。
全体の外観色は白を基調とし、教会入口側に黒い十字架を設置、建物のファサードとしてデザインしました。
こども園側は、建物の4箇所に四季をイメージした緑(春)・黄色(夏)・赤(秋)・青(冬)で着色し、こども園らしいカラフルでポップな印象としました。教会側は、カーテンウォールを黒とし、モノトーンで直線的なデザインのシンプルな外観としました。

施主との打ち合わせ内容

オーナー様側の打合せ出席者が複数人いたので、要望や意見を言いやすい雰囲気づくりを心掛けました。

設計で心掛けたこと

基本設計・実施設計ともに平面プランを元に打合せを進めて行きますが、平面的な情報だけでは、オーナー様に伝わらないことも多くあるので、スケッチやパースを利用し、さらには、BIMを使って室内に差し込む光をシミュレーションするなど、立体的なイメージで説明するよう心掛けました。

現場に入って感じたこと

敷地内にくるみの木があったのですが、施工上切らねばならず、オーナー様の了解を頂いた上で、木を切らせてもらいました。
前の建物の建設時に植えた木で、毎年秋にはくるみを収穫するなど、オーナー様が大切にしていた木でしたので、切った木の一部をこども園と教会でそれぞれ、新しい建物のどこかで使って欲しいという要望がありました。
こども園では、絵本コーナーで園児が絵本を読む際に腰かけるこども用椅子として、教会では、玄関ホールに小さな飾り棚つくり、そのカウンターに使いました。

完成した建物について

実施設計の途中でコロナ禍が始まり、大人数で集まっての打合せができなかったりなど、普段以上に大変なこともありましたが、その中でも、オーナー様や施工者をはじめ、多くの人の協力で建物が完成したと思います。

エピソードゼロ

この仕事は、当社で設計し2017年に竣工した「ひばりが丘明星幼稚園」さんから紹介を頂き繋がりました。
ちなみに、ひばりが丘明星幼稚園を視察された根室市の幼稚園さんは「こんな素敵な幼稚園を設計する会社に、ぜひ仕事をお願いしたい!」と、わざわざ連絡をいただき仕事をさせて頂きました。

また、しののめ幼稚園さんからも札幌市内の幼稚園をご紹介いただき設計が完了し、2022年開園に向けて現在工事を行っております。
「良い仕事をすれば、新たな次の仕事に繋がる」という典型的なエピソードになっております。